『しあわせの雨傘 Potiche』でフランス語を学ぶ。その4

日仏・映画の授業。
復習を兼ねて記事にしています。
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ネタバレ満載なので、未見の方はスルーしてください…

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ダンスタイムは終わり、Badaboumを出るモーリス・ババン(ジェラール・ドパルデュー)とシュザンヌ・プジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)。
ここでババンは執拗なまでシュザンヌに言い寄る。ゼロからやり直そう、と。
シュザンヌは

J’ai un nom bien lourd à porter : Michonneau-Pujol.

父が創業者であり、大企業となっている雨傘工場の経営を立て直している今、自分の立場を捨てることは出来ない。
ババンは食い下がらない。

Oui, c’est vrai. Mais vous en changerez.

この「en」は「le nom」。おーまーえーはーアーホーかー!

J’entends déjà fuser les quolibets.

とシュザンヌ。quolibet=plaisanterie。それでも!まだババンは食い下がらない。

Vous aussi, vous êtes éprise de justice. Vous partagerez nos convictions, et nous verrons se lever ensembre des lendemains qui chantent, Suzanne.

être épris de=être amoureux de
des lendemains= des avenirs
要は、一緒に幸せな未来を築こうってこと。

結婚した身であり、夫・ロベール(ファブリス・ルキーニ)が一番自分を必要としているの。って諭しても、まだ言い寄るババン。

Oh, Suzanne, je vous perds une seconde fois.

最初に愛を交わしたとき、そして今。二度もあなたを失うのか、と。
いい友達でいましょう、と言うシュザンヌに、ババンは接吻を。
ここで思う。ジェラール、髪の毛さらっさら!!
「このキスする二人の後ろにBadaboumの奇妙なネオン。この構図はオゾンが狙ってるところ。」と先生。
ほー。

場面は変わり、雨傘工場。
世界展開に向けて議論をするナデージュ(カリン・ヴィアール)とシュザンヌ。
ここでシュザンヌが

Et une pour ma fille, aussi.

というのですが、実は「une」は間違い。なぜならそれは「un résumé」のことで「un」でなければいけない。
「これはドヌーヴの間違いにオゾンが寛容になっている証拠。」と先生。
そーんーなーこーとーまーでー!普通に見てたら気づかない!

工場の雰囲気はとてもよくなっていった。
すれ違うときに「ぽんっ」とさりげなく従業員の肩にタッチするシュザンヌ。それは父と同じような接し方。ロベールとは180度違うもの。
息子ローラン(ジェレミー・レニエ)もデザイナーとして立派な従業員になっていた。
そんなとき、社長室に電話が。ナデージュが出る。電話の相手はロベールだった。
治療のためのバカンスから戻るのは明日のはず・・・
ロベールはナデージュを工場の下に来い、と。

いまひとつうまくいっていないのは娘のジョエル(ジュディット・ゴドレーシュ)。
離婚するかと思っていた夫・ジャン=シャルルの企画書を持ってシュザンヌに提案してきた。
それは人員削減、工場の移転など、実にロベールに似た手法のものだった。

Très bien, je lirai ça se soir, dans mon lit.

シュザンヌは目を通すつもりなどなかった。
父の写真を見つめ話すシュザンヌ。

Je me souviens combien papa était aimé de ses ouvriers.
Tu te rends compte, il a dirigé l’usine pendent plus de 40 ans et jamais un seul jour arrête de travail. Même en 36.
どれだけパパが従業員を愛していたか覚えてるの。40年間一日も工場の経営を止めることなんてなかった。1936年でもね。

1936年は「Le Front Populaire」。フランスはCrise éconoqueに陥った。

À chaque ouvrier qui partait à la retraite, il offrait une paire de charentaise, un parapluie numéroté et sa photo dédicacée,

charentaiseはシャラントスリッパ(シャランテーズ)。中がもこもこした室内履き。詳しくはOVNIさんの記事にありました。
シャランテーズ全盛期だったこの時代、退職する人にはシャランテーズを贈るのが常だったらしい…
うーん、思いやりよりも退職金が欲しいと思うのだが。そして「sa photo dédicacée」(サインつき写真)…いらん!
スリッパは通常「pantoufle」ですけど、退職者にスリッパを贈るという風習から「pantouflard」(天下り)っていう言葉が生まれたんだって(”ard”って最後につく単語は馬鹿にした意味を込めてる)。へー!!

では今回の授業のおさらいはここまでー

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